- しみ
- I
しみ(接頭)体言や形容詞に付いて, 意味を強めるのに用いる。 「~真実」「~したたるし」など。IIしみ【凍み】凍ること。 こおり。III
「夕暮のみぞれに~やとけぬらむ/永久百首」
しみ【染み】(1)色や香りがしみこむこと。 色をつけること。 また, そのもの。(2)液体などがしみこんでできた汚れ。「コーヒーの~」
(3)(「肝斑」とも書く)(ア)顔面, 特に額・眉・頬などに生じる褐色の色素斑。 成年女子に多い。 原因は明らかではないが内分泌系の失調と考えられている。 肝斑(カンパン)。 (イ)中年期以後, 顔面や手の甲など日光に当たる部分にできる褐色の色素斑。 皮膚の老化が原因。IVしみ【紙魚・衣魚・蠹魚】(1)総尾目シミ科の昆虫の総称。 体長10ミリメートル前後。 体は細長く, 尾端に二本の尾角と一本の尾毛がある。 体は銀白色の鱗(ウロコ)におおわれ, 長い触角をもつ。 和紙・衣料・穀類などを食害する。 しみむし。 ﹝季﹞夏。(2)特に, ヤマトシミのこと。 古くから古書の害虫として知られる。 日本から東南アジアに広く分布。 雲母虫(キララムシ)。 ﹝季﹞夏。 《三代の~の更科日記かな/景山筍吉》Vしみ【至味】この上もないよい味。 また, その食べ物。VIしみ【詩味】詩的な味わい。 詩趣。「~あふれる作品」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.